サイトの多言語化

何度か当サイトをご覧いただいている方はお気づきになったかもしれませんが、数週間前から投稿記事などいくつかのページを英語で複製して、サイトの多言語化を試みています。

SNSで海外の写真愛好家たちの投稿写真と記事を眺めていると、日本ではあまり見ることのない写真の題材の選び方や表現に触れることができます。色使いからして一目瞭然に違う。そういうセンスが違うという事が、わたしはなかなか面白くて楽しい。たぶん世界中のいろんなレベルの写真愛好家が、お互いに、多かれ少なかれそう感じているのではないかしらん。

何が言いたいかというと、国境を越えて写真を見せあいっこする関係というのは素敵だなと。プロフェッショナル/ハイアマチュアのレベルはもちろんのこと、わたしのような底辺ローアマ(ゴルフのローアマではない)のレベルでもそうだな、と。

そういう互恵的なアクションが本格化すると、たとえばこんな素敵なものもできてくる。

https://pentaxians-yearbook.com/index_2020.html

ことの性質からしてSNSなど(FlickrやSmugMugも含めて)に適していて、それはそれとして楽しめば良いわけですが、わたしの拙い写真ブログでも、外国の人に対して門戸がオープンな状態にしておきたい、と不敵にも思ったわけですよ。

ニーズなんか無きに等しく、万一世界のどこかに日本のローアマ写真にほんの少しでも興味を持つ人がいたとして、わたしが少々英語のページを増やしたところでコンタクトポイントとしての実効性は限りなくゼロに近い。でも関係無い。こういうのはポリシー、精神性加えて自己満足の問題です。

いろいろ試行錯誤した結果、目下はいったんオペレーションが落ち着いてきました。主な工程は2つ、使っている道具も2つです。

1 サイトの複製:WordPressのプラグイン Bogoを使う

Bogo
独自テーブルをたくさん作ったり後で頭痛を起こすような HTML コメントの混入をしない、とても素直な多言語化プラグイン。

これで英語版の複製ページ作りと、表示言語切り替えスイッチを作ります。導入するとサイトのデフォルト言語が英語に切り替わる謎のバグと、パーマリンクを「基本」設定にしないと動かない挙動には要注意ですが(初期にハマりました)、基本的にはシンプルで使い勝手の良いツールです。やろうと思えば、英語以外にもかなり広範な言語が取り扱えます。

ただし、複製を作るといってもBogoは言語間の翻訳はしてくれません。日本語表記のままで「WordPress上で英語ページと認識される複製ページ」を作るだけで、この複製を英語表記に直すには別途の翻訳作業が必要です。最初は戸惑いましたが、理解して少し慣れるとこのシンプルさがメンテナンス上の利点になるのがわかってきました。

2 翻訳:クラウトAI翻訳サービスDeepLを使う

DeepL翻訳:高精度な翻訳ツール
テキストや文書ファイルを瞬時に翻訳します。個人でもチームでも、高精度の翻訳をご活用いただけます。毎日、何百万もの人々がDeepLを使って翻訳しています。

元記事の日本語テキストファイルをDeepLに投入すると、けっこう入り組んだ言い回しで文法の怪しい原文でもいい感じで英訳してくれますし、固有名詞もかなり的確に処理します。写真ブログの記事には文章のほかに写真を引用するタグ表記が多数含まれていますが、ちゃんと見分けて文章は文章として、タグはタグとして扱ってくれる実に頭の良い子です(だから、ブログ記事としていったんリリースしてしまった後からでも、タグを含むテキストファイル全文を臆さずDeepLに突っ込むことができる)。

商用化され既にかなりのユーザーを掴んでいるというのも頷ける能力です。何より、私のカタコトの英語力なら一晩はかかろうかという量でも、数秒で見事なクオリティで英訳してくれるので、もう離れられない(苦笑)。無料版から有償版に切り替える誘惑と日々戦っています。
とはいえ、さすがに全く手を加えないで済むということではありません。1回の投稿記事の翻訳で、訳文の手直しやタグ誤読の修正がそれぞれ2,3箇所は発生しています。面倒というよりは、完璧でないことにちょっとホッとする(笑)。

英語化・・・またいらんことに手を出したかなあ・・・。でも楽しいから。

 

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