リフレクションで頭ぐるぐる

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昼食後の腹ごなしの散歩に出て、公園でなにげなく撮ってたんですよ。
それほど気乗りもせず、当然ぱっとした写真も撮れず、ぶらぶら歩いておりました。

こんな、何を撮りたかったんだか良くわからないのを撮りながら、ぶらぶらと。

で、広い池の端で蓮の茂みのある一角にやってきました。
何気にファインダー覗いていて、なんだか不思議な絵だなー、と思ったんですよ。蓮はとうに冬枯れして、茎だけ水面に残して“茂み”と言うにはあまりにスカスカの姿なのですが、凪いだ水面にスカスカの蓮の茎がリフレクションして、なんだかよくわからない抽象的な模様のように見えてきたのです。

そこへ水鳥がスーッと入ってくる。

冬の公園の池で水鳥が泳いでいる、何の変哲もない風景なのですが、ファインダー越しに眺めていると、不意に、抽象的に描かれた林の中に生き物が迷い込んできたように、私には見えてきました。

これは面白いかも、と思ってもう1枚

枯れた蓮の中を撮りが泳いでいる、と見えてしまえば、それだけの写真なのですが、じっと見ていると何かの気の迷いで、頭がぐるぐるして、抽象的な模様がペイントされたキャンバスに水鳥と波紋がオーバーレイしているような、そんな風に見えてきたりしませんか。

しません、そうですか。

そこをなんとかもう一度じっと見て、水面に映える「模様(パターン)」が見えてくるかも。抽象的なパターンの中を水を切って進む鳥の姿がシュールレアリスム絵画のように見えてくるかも。

私は、写真を眺めながら、何回か「池を泳ぐ鳥」と「超次元の林を進む水鳥の波動(仮題)」の間を行ったり来たりして、かなり頭ぐるぐるしました。

偶然見つけた1シーンなのですが、写真にはこういう見え方というか、面白がり方もあるんだなとあらためて思いました。いまこの記事を書いてる瞬間はやっぱり「池を泳ぐ鳥」に見えてますが(爆

最後は、ぐるぐるしない写真でも見て落ち着きましょう。同じ公園に咲いていた葉牡丹です。

というわけで、私だけの早合点・ひとり相撲かもしれませんが、頭ぐるぐる写真の巻でした。

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