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本郷まで歩いてきましたから、ついでに東京大学に寄っておきましょう。
学生時代に友達を訪ねて遊びに来ただけでなく、社会人になってからも会合や商談で何度となく訪れている東大本郷キャンパスです。知ってるつもりでしたが、改めて久しぶりに構内を散歩してみると今更ながら、広いなあ!
土地が希少価値の東京都心で、こういう「ザ・キャンパス」という写真が撮れる大学はあまりないはず。無数の教育・研究施設がゆったりかつ整然と立ち並ぶさまは、実に贅沢で羨ましいものです。
新旧の建物の外観は、その多くがレンガ貼り・レンガ調のタイル貼りで統一されていて、落ち着いた雰囲気造りに一役かっています。夕陽を浴びた姿が美しい。
入学試験直前のオフシーズンのはず(後から考えたら、構内に入れなくても不思議じゃなかった)ですが、散歩していると結構な人数で行き交う人たちがいます。誰もかれも、なんとまあ賢そうなこと(笑)。外国人の研究者・留学生と思しき人たち(これがまたいかにも優秀そう)も多く、さすが日本の最高学府の面目躍如です。
キャンティーンなどの厚生施設があるらしき、割と新しい建物。なかなかカッコ良いです。
そうそう、ここに限らずキャンパス内に点在するカフェ・食堂・売店などが。結構イケてるんですよ、奥さん。
ええと、これは倉庫?
倉庫?の脇には、弓の練習用の巻藁がならんでいました。倉庫じゃなくて弓道場なのかな。
その巻藁の脇から、けっこう急な石段を降ると見えてくるのが、心字池。
写真ではよくわかりませんが、池が心の字をかたどっています。これは日本庭園にしばしば取り入れられる造形だそうで、東京だと、日比谷公園や旧古河庭園でも見ることができるとか。
東大の心字池は、夏目漱石の作品に因んで三四郎池とも呼ばれています。この日は人の気配の無い静謐な空間でした。
東大本郷、静かで知的な雰囲気で、カフェなど休憩するスポットもしっかりあって、散歩するにはもってこいの穴場と見受けました。学生や研究者のみなさんに独占させておくのも、悔しいじゃない?