蓼科にときどき来るようになった理由のひとつが、居心地の良い宿が見つかったこと。人の好みや選択はそれぞれでしょうが、わたしは親湯温泉さんがとても気に入っています。

創業大正十五年 蓼科 親湯温泉 公式HP
蓼科の正統な歴史と文化を守り続ける、蓼科親湯温泉。3万冊の蔵書のLibrary Loungeで若かりし頃夢中になった書物に想いを馳せ、渓流露天風呂で星を見ながら過ぎし日を心豊かに振り返る贅沢を、是非ご堪能ください。
老舗の温泉旅館の良しあしについて、あれこれ蘊蓄語りをするほどの知識も経験も財力もありません。それでもわたしが強くこの宿を推す理由をひとつ挙げるならば、それはロビーラウンジや廊下を埋め尽くす数万冊の蔵書と書架の魅力。
蓼科が明治の昔から多くの文人ゆかりの地であること、みすず書房の社主や岩波書店の創業者が当地(茅野、諏訪)のご出身であることなどから着想して、2018年の大改装時に本で溢れる「大人のおこもり宿」が誕生したということのようです。
着想通り、ラウンジ/廊下にはこれでもかと書架が配されています。以前にも掲載したことがありますが、改めて撮ってきた岩波文庫の回廊
もともとの着想通り、近代日本文学の豊かな蔵書には目を見張りますが、現代の小説作品や外国文学、科学、工学、芸術など様々なジャンルの本が豊富で、書架を巡って歩くだけでけして退屈しません。
今回の滞在中には、米澤穂積さん「黒牢城」を読み通し、有川浩さん「県庁おもてなし課」を1/4くらい読んだところで時間切れでした。急逝された東野圭吾さんの作品は棚が特設されて人気を集めてました。
パブリックスペースだけではなく、客室の床の間にも本が飾られています。徹底してます。
本の写真だけでもアレでしょうか。これだけでわたしには十分なんですが。
ではおまけに、貸し切り露天風呂をひとりで使った時に撮った写真を。
そうか、ここで好きな本を読むという手もあったか。いや、さすがに本を濡らすリスクが高いからそれは禁じ手だよな。こんど自分の文庫本を持ってこよう。
ともあれ、ビバ!大人のおこもり宿!


