はじめて一眼レフを触り始めてから10年あまりになります。いちばん最初に読んだ入門書が中井精也先生の「(世界一やさしい)デジタル一眼レフカメラと写真の教科書」でした。

わたしが読んだ2016年頃の改訂前版で、先生に強く勧めていただいた「親指AF」と「置きピン」という撮影法を信奉してこの10年あまりを過ごしてきました。

しかし、気が付けばカメラ各社のAF技術の進歩の前に、「親指AF」はだんだん旧時代・旧機のテクニックとなっている昨今です。
「親指AF」はフォーカスロック自在、ピント決めを他の作業(構図決めや露出決め)と自由に切り離すことができるのが良いところで、「置きピン」はその適用の一形態です。しかし、構図内の好きなところにAF測距点をおける現代のミラーレス機ではフォーカスロックの使いどころ自体が無くなっていて、今や「親指AF」の優位性・必要性の根拠はとても薄弱になっています。
また、動きものを追う時などは、右親指(AF)と人差し指(シャッター)でボディに対して別々の方向に力をかけ続ける格好になります。特に右親指は繊細な力加減が難しく、AFボタンを割とグッと押し込む感じになりやすい。これに対し、ボディを固定する仕事を託されるのは左手と右手の中指~小指の3本。へたっぴな永世ビギナーの私の場合には、これが結構な確率で手振れにつながってしまっています。
今や親指AFのメリットは風前の灯で、下手な自分が悪いんですが、どっちかというとデメリットの方が気になっている。
ではなぜ未だに親指AFを使っているのかと言えば、それは単に「慣れ」「手くせ」を改めるのが面倒だから、ということしかありません。気持ちの踏ん切りがつかず今に至っている。
メーカーにより機種によりボタンの呼び名も様々です。
これは押し慣れた? LUMIX G9pro II のAF ONボタン。
そこで、今回OMD EM5 III という軽量小型(=私のウデでは手振れしやすい)のカメラを導入するにあたり、思い切って
親指AFをやめて、シャッター半押しAFに宗旨替えしようと思います。
主力機が動態AFに不安のあるLUMIXなんだから「置きピン」を捨てるのは時期尚早なんじゃないか、というツッコミについては、この際聞こえないことにします。
これはE-M5のAFL/AELボタン。中級機・エントリー機ではこうして露出固定するAE-Lockボタンと兼用になっていることが多い。
これらの”親指AF御用達ボタン”、今後はシャッター半押しに役目を譲りAE-Lockボタンとして(私の場合、露出固定もあまり出番は多くないですが)使うことになりそうです。
つかなかった踏ん切りを、新機材導入を機に無理やりつけようというわけですが、さて、これが思惑通り進むのかどうか自分でもよく見通せません。
親指AFからの卒業を題材にした情報発信って意外にあまり無いみたいなんですよね。成功確率が低いのか、そもそも母数が少ないのかわかりませんが、しばらくチャレンジしてみます。その顛末についてはまたいずれブログで触れる機会がある・・・かな?


