南部の海岸線を知念岬、百名ビーチ、と南下して、奥武島までやってきました。これまで訪ねる機会がありませんでしたが、沖縄本島と橋で結ばれた陸続きのこの島は以前から気になっていたのです。

午後の傾きかけた陽射しが、漁港の風景を優しく彩っています。
岸壁に集まって海遊びに興じる子供たちの姿に、海辺育ちでも無いくせにがなぜか郷愁を誘われるわたし。
周囲2kmに満たない小さな島なので、市場のわきに車を止めてぐるっと写真散歩して回ることにします。
まずは名物の「天ぷら」を試しましょう。島内に何軒かあるお店のひとつに立ち寄って、小腹が空いたのを満たします。
しかし、1ケ100円は今どき安すぎるのでは?
「モズク」「さかな」の天ぷらを試しました。揚げたてがとても美味しく食べられてスナックフードとして完璧な完成度、あり得ないコスパです。スマホで適当に撮った写真ですが、美味しさが少しでも伝わってくれると良いけれど。
島の外周ばかりではなく、島内の住民の方々の生活圏を(もちろん迷惑かけないようにそっと)歩かせてもらいました。言葉にするのは難しいですが、観光とは関係ない「現代の沖縄の普通のくらし」の気配が感じられて、なんか面白かった。
そんな中ではっきりと「沖縄らしい」ものといえば、各家の門柱の上に飾られたシーサー。実にバラエティ豊かで余所者の眼を楽しませてくれました。少しだけ紹介しましょう。
味わい深い奥武島散歩の最後は、島の南東部にあって聖域とされる竜宮神の拝所(うがんじょ)。
素人地学的に言うならば、隆起した土地の中で固い岩石の部分だけが侵食されずに柱状に残り、やがてその柱の根元が波に削られてできた奇岩の風景、ということなのかな。
そして、こういう「なんか凄そうな自然風景」を宗教的に奉っちゃう感じは、近しい民族としてかなり判りみが深いです。
こういう眺め、いかにも海の向こうから竜神様が渡ってきそうな感じがするもの。
深い信心の足りないわたしですが、海と空と岩が織り成すこの風景を素直に「美しい」「有難い」と思いました。ありがとう奥武島。



